旅日記 ヒッチハイク青年に教えてもらったこと
Rain over forest mountains. Misty mountain landscape hills at rainy day.

こんばんは。エミです。

10月の10周年記念月間が終わりました。

お花や、お気持ちのお菓子など、また嬉しいお言葉やお手紙をくださったみなさま、どうもありがとうございました。それぞれの方がお忙しい中、私のサロンのために、お時間を割いて、私の好みを想像して選んでくださったお品。本当に嬉しく、ありがたかったです。また、密かに、「10年になったのか」、と思い出してくださっていた方々にも感謝を送ります。そういうみなさんの想いが、このサロンを支えてくれていると思っています。これからも、みなさんにホッと安心できて、元気になってもらえるように、技術も私も精進します。このサロンは全てのがんばるオトナ女性に開かれた場所。いつでも駆け込んでくださいね!

さて、昨日今日と、夫の父母を連れて伊豆の温泉に行ってきました。

母が行ってみたいと言っていた温泉で身も心も温まり、美味しいお食事とお酒をいただいて、今日はあいにくの土砂降りの雨の帰り道でした。

途中、サービスエリアに、ヒッチハイクをしている青年がいました。

たまたま、後部座席が空いていたので、寒いし、雨は強いし…その人になんとなく乗せてもらえなさそうな雰囲気を感じて、かわいそうになり、旅は道連れと、彼を乗せていくことにしました。

その青年は24歳で、大学を卒業して就職が決まっていて、就職前の休みの時期に親戚を訪ねに、青森から広島までヒッチハイクで旅をした帰りとのこと。

青年と70代の父母と、夫。5人を乗せて、大雨の中を車は走ります。

旅のことや、

これまでどんな人に乗せてもらったのか…

将来の夢は?

など、私たちは若い人の未来や挑戦に興味津々。

なぜこのような旅をしているのかを質問しているうちに、私はなんだか、不思議な違和感に包まれていきました。

話をさらに聞いてみると、これまで車に乗せてもらったり、お世話になった人の話の中で「変な人がいて、大変だった。」ということからサービスエリアで寝ていて貴重品を盗まれた話など、なんだかネガティブな話ばかり。彼は、頭に浮かんだことをそのまま口に出しているようでした。

結局、目的地に着くまで、彼の弾丸トークを聞き続けるハメになり、父は最初の一言だけで沈黙。青年を車からおろした時、私たちが思ったことは、「これだけ人の世話になっているのに、なぜ…?」という不思議な感覚でした。

若い男子一人で、ヒッチハイクをしている勇気は素晴らしい。きっと様々な経験をすることでしょう。でも、彼にとって、数々の人からの助けは、なんだか自分がもらった勲章のようで自慢げな様子さえありました。

私も20代の頃は彼のように未熟で、自分が何者かもわからなかったです。様々な国を旅していたあるときに、自分の心を観察していて「自分の心が成長しなくてはどこの国に行っても同じだな」と感じたことを思い出しました。

私が彼に教えてもらったことは、

「人の人間的な成長は、どれだけの人に助けをもらったかではない。もしも小さなことであっても、どれだけ、人に助けられていると感じることができるか。」

何をしても、どこに行っても、心の目が曇っていては、相手の親切や想いを受け取ることもできないんですよね。

最後に、「貴重品を全て盗まれてなくしたから、カンパとかできますか?」という青年に40代半ば夫婦は、考えてから少しのカンパをしました。

その青年はこれからも旅をしていくそうです。次は東南アジアを目指すというその青年に、私は「もしも、旅の途中で、あなたよりも困っている人がいたら、その人に返してくださいね。」と伝えて別れました。

彼と別れるときに、不思議なほどに応援したい気持ちにさせられなかった自分の心を確認しつつ(笑)、でもまだ若い青年ですから、いつか彼のヒッチハイクで受けたたくさんの恩を感じられて、いつか返していける人になって、いつか旅や人との出会いがもっと楽しくなる、そんなきっかけになったらいいな。

おせっかいにも、そんなことを願いつつ…

私も、人の親切ややさしさを感じ入り、受け取って、それを返すことを忘れないように。そう肝に銘じた学びの多い日でした。

非日常に身を置いて、普段会えないような人に会って、日々を見つめ直すきっかけになる。やっぱり旅はいいですね!

今日の旅の宿の女将さんがとても素敵だったので、その話はまた次回に!

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