こんばんは。エミです。
例年より暖かい日々ですが、サロンでは冷えによって
「腰やお尻が痛い」
「肩がこる」
「古傷が痛む」
などという声も増えてきました。
寒さと乾燥により、筋肉や筋膜などの組織が硬くこわばってコリや痛みが出やすくなってくる冬。関節もミシミシ、ポキポキしますよね。
昨日もマッサージをしていて、お客様の背中の筋肉がミシミシ…筋膜リリースをするのに、なかなか組織が柔らかく、しなやかにならない人も出てきました。
今年の気候は予測がつかないほどの急変が多く、自律神経は体の調節機能を担い、疲れに疲れているかもしれません。
自律神経のバランスを取ることが、この季節の大切なケアです。
自律神経とは
自律神経とは、脳から脊椎を通り内臓まで届く長い神経で、私たちの意思とは無関係に、体のさまざまな機能を自動的に調整している神経系のこと。自律神経は、心拍、呼吸、消化、体温調節、血圧の維持など、生命維持に必要な働きを担っています。
例えば、気温が下がっても、体温が下がらないように調節したり、
走って息が上がったら、呼吸を整えるように活動したりといった具合に、
体の中で常にいい塩梅に調節をする、調整役の神経さんです。
その大役を任されながらも、さらに、日々を生きていくための、セキュリティガード役も担っています。
めちゃめちゃがんばりやさんですね。
セキュリティガードとしての自律神経
自律神経のバランスをみるときに、わかりやすいのが「安心感」つまりほっこり感を感じているかです。
たとえば、
「笑えない」
「顔が疲れている」
「体の痛み」「だるさ」
「気持ちのモヤモヤ」
「なんだか楽しくなくて、人とのつながり」が感じられない。
こんな気分になっている時は、呼吸が浅く、視野も狭くなりがちですよね。
これは交感神経が過多の徴候です。
こんなとき、自律神経によって、あなたは身の危険を感じているかもしれません。
太古の昔から、動物に追いかけられたり、食物や居住地を取るために人は戦ってきました。
現代生活では、実際に身の危険を感じることは少なくなっているかもしれませんが、
自律神経はちゃんと安全か、危険のセンサーを常にONにしてくれています。
自律神経は2つの神経系に分けられます。大まかにいうとこんなイメージです。
1. 交感神経(こうかんしんけい) - 基本的には、朝方から夕方の活動時や、緊張状態・ストレスがかかっているときに働く。
心拍数を上げたり、血圧を高めたり、消化活動を抑えたりする。 -
例: 戦いや逃走の際に体を準備する「戦うか逃げるか反応」。
2. 副交感神経(ふくこうかんしんけい)- 休息時やリラックスしているときに働く。
心拍数を下げたり、消化を促進したり、体をリラックスさせたりする。
例: 食事後や睡眠中に体を修復・回復させる。「安心、安全モード」
これら2つの神経はシーソーのような関係で、状況に応じて一方が優位に働きます。
活動が必要なときは交感神経が優位。休息が必要なときは副交感神経が優位になります。
この自律神経は常に変化する「ゆらぎ」があり、
この副交感神経は40歳を過ぎる頃から、働きが下がってくることがわかっています。
自律神経のバランスが乱れると、
不眠、疲労感、頭痛、動悸、消化不良。冷えやすさ、ほてり、不安感などの症状につながります。
変化の大きすぎる生活や、気候などもバランスを乱しますので、自律神経を整える方法を生活に取り入れてみましょう。
自律神経を整える方法
・規則正しい生活(食事、運動、睡眠)
・深呼吸や瞑想で脳をリラックスさせる
・リラクゼーション - 温かいお風呂や適度なストレッチ。マッサージ。
自律神経は心身の健康と密接に関わっていますので、がんばりすぎているなと感じたら、ストレスを溜めず、自分に合った方法でほっこりみも心も安心感を感じるケアを取り入れて、リラックスを心がけることが大切です。
筋肉を深くほぐし、神経の緊張を和らげる、ボディセラピーを受けることもとてもおすすめです。
コリを感じている時、筋肉によって神経がつままれてタイトになってしまっていることも多いので、
ぜひお近くのサロンや院で、筋肉をほぐしてみてくださいね。
定期的に受けることで、忙しい時期や、お仕事の方も、安定感や安心感が生まれるそうですよ!