先日、ママさんとそのお母さまのお体をマッサージさせていただきました。子育て中は、自分よりもお子さんのことを優先して、日々全身でちいさな命を守っていますから、授乳や抱っこで肩や首はガチガチ。お体、おつらかっただろうなあ。と感じました。
メルタサリには産後の腰痛や、肩こりがなかなか治らない。すぐに戻ってしまって、痛みが繰り返される、とお悩みの末にサロンへいらっしゃる方も多いです。日本にはマッサージを受ける場所がたくさんありますが、どういう症状の時にどこに行けばいいのかが分かりずらいくらい、乱立しているのが現状です。
本来マッサージというのは、痛くて動けなくなる前にメンテナンスとして通うものです。メルタサリで行っている「米国マッサージセラピー」も、アメリカでは、整形外科で治療が終わったら、理学療法士さんから、マッサージセラピストへと紹介されて、マッサージセラピーを受けるそうです。(アメリカでは理学療法士のできる範囲も広く診断ができます。)
米国は医療保険が高額で気軽に病院にかかれない国というともあり、日頃から予防やメンテナンスとしてマッサージセラピーを受けることが老若男女に親しまれています。
日本では、肩こりや腰痛は、医療保険があり、気軽に病院にかかれることもあり、整形外科や、整骨院など、痛くなってから通うというイメージがあるかもしれません。もちろんこの制度は本当にありがたいものですし、治療レベルのマッサージはもちろんみなさま深く学ばれていて素晴らしいのです。
ただ、痛くなってからでは治るまでに時間がかかってしまいますし、痛みも強くてつらいだけでなく、こわばって重たい体を引きずりながら日常生活を送らなければなりません。
だからこそ、予防として、マッサージは健康のためのケアの一つとして大切なのです。
健康のためには、運動、食事、睡眠と言われますが、運動習慣がない方にこそ、特にマッサージを取り入れていただきたいです。
その理由は、筋肉は姿勢の保持だけでなく、血液のポンプでもあります。血液は心臓から送り出されて、末端へ流れ、ふくらはぎの筋肉がポンプとなり静脈を押し返します。
エコノミー症候群という言葉を聞いたことはありますか。運動や歩く習慣があれば、ふくらはぎのポンプが働くのですが、座りっぱなしで足を動かさないと、血行が滞り、足の静脈に血栓(かたまり)ができ、その血栓が血液で運ばれて、肺動脈を詰まらせてしまう症状。運動不足や座りっぱなしの時間が長い方も、気をつけたいところです。
次回はふくらはぎのポンプを働かせる、セルフマッサージについてお届けしますね。