春は、心と体が目覚める季節
Park in Ibaraki, Japan

桜が満開の美しい日々ですが、夜の寒さに驚く今日この頃です。

この春のはじまりの時期は、寒さに縮こまっていた体がゆっくりと緩み、少しずつ外へ向かって開いていくような季節です。

でもその変化は、実は体にとって小さな負担でもあるんです。

「なんだか最近、ソワソワと気持ちが落ち着かない」「眠りが浅い」「イライラしやすい」

もしそんなふうに感じていたら、それは春の訪れを体が受け取っているサインかもしれません。

中医学(陰陽五行)では、春は「肝(かん)」の季節だと言われています。

肝は、感情やエネルギーの巡りと深く関係していて、春になると自然とその働きが活発になります。

インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、冷たさや重たさなど体が冷え固まるような季節。
同時に気温、湿度、天気や、環境の変化によって風が吹くような乾燥や動性も体内で増してきます。

そんな時期に、頑張り屋さんほど、春のこのエネルギーの波に、無意識に乗りすぎてしまうことがあるんです。

「やらなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と知らず知らずのうちに、気力が出ないほど疲れてしまうこと、ありませんか?

そんな春にこそ、こんなふうに過ごしてみてください。

🌱 1. からだを「ゆるめる」野菜を選ぶ

春野菜のちょっぴり苦い味、香りのある風味。

それは、冬に溜め込んだものを外へ流してくれます。

たとえば、菜の花、春菊、せり、ふき。

この苦味に冬に縮こまった体がふっと緩む、そんな感じがするかもしれません。

🌤️ 2. 朝の光を、少し浴びてみる

朝、ほんの5分でも外に出て深呼吸してみると、

体の中に新しい空気が入ってきて、気持ちがスーッと整います。

「今日もいい一日にしよう」そう、思わず胸がすっとするような、

そんな静かな自分との時間をつくってみてください。

太陽を朝一で見ると清々しい気持ちになりますね。
ヨガの太陽礼拝なんかも良いです。

🌸 3. 心の中の“気の流れ”を整える

イライラしたり、不安になったり。

そんな時、「自分を責めない」ことが春の養生にはとても大切です。

感情が波立つのも、春の自然な流れ。

「今日は、そんな日なんだな」って受け止めて、

ハーブティーを飲んで深呼吸するだけでも、心は少しずつ整っていきます。

 

春の心は、グングンと伸びていく芽吹いたばかりの草木のよう。

ちょっとした風でも揺れやすいけれど、そこに命のエネルギーがしっかり詰まっています。

生活の変化が多く、ついつい忙しくなりがちな季節だからこそ、焦らず、自分にやさしく。

まずは、自分の心と体を満たすことから。

自分のタンクをバケツを満たすようなイメージで、体に優しく過ごしてみてください。

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