「できない」は「できる」の入り口

― 心と体のしくみから見えてくる、新しいはじめ方 ―

こんにちは、メルタサリの小原エミです。

「また続かなかった…」
「続けられない自分にガッカリする」

そんなふうに、自分を責めたことはありませんか?

でも実は、それはあなたの“意志”のせいではないかもしれません。

今日は、続けられない理由を脳と体、そして行動のしくみからやさしく紐解いてみたいと思います。


「私は継続できないタイプ」だった、10代の私

私自身、かつては「続けられない人間」だと思い込んでいました。

10代の頃、家庭内の不和の中で過ごし、
どんなにがんばっても状況を変えられない無力感の中で、
「どうせ何をしてもダメなんだ」
「私は最後までやり抜けないタイプなんだ」と、自分にラベルを貼っていました。

でも――
それが変わっていったのは、体から心を整える時間を少しずつ重ねてからでした。

ヨガ、フェルデンクライス、コンタクトインプロ、マッサージ…
体を動かし、感じ、やさしく観察することで、
ー自分ってこうだったんだーという気づきが増えていったんです。


実は「継続できない」には理由がある

では、なぜ私たちは「続けたいこと」が続かないのでしょうか?

理由は、大きく4つあります。


① 潜在意識と顕在意識のギャップ

人の思考や行動の90%以上は『無意識(潜在意識)』の影響を受けていると言われています。

「よし、運動を続けよう」と『頭』で思っても、
「私は続けられない人」という思い込みが『体』や『反射的な行動』をコントロールしてしまう。
これが、三日坊主の正体です。


② 行動パターンは6歳までに形成される

子どもの頃の環境、親の言葉、成功体験や失敗体験…。
これらはすべて、 ー「自分はどう行動する人間か」ーというイメージを作ります。

つまり、続けられないクセも、その人なりの“安全策”として身についている可能性があるのです。


③ アルファ波状態が“書き換え”のカギ

脳の状態のうち、ーリラックスしながら集中している「アルファ波」ーは、
潜在意識に新しい行動パターンをインストールしやすい状態です。

ヨガや瞑想、マッサージ、深呼吸などの「ととのう」時間は、
このアルファ波を誘発しやすく、心身をー受け入れモードーに整えてくれます。


④ 習慣化には「自分のリズム」を知ることが必要

慶應義塾大学の井庭 崇(いば たかし)教授が提唱する
「パターン・ランゲージ」では、習得のプロセスにおいて

  1. 自分の行動パターンを観察する

  2. 小さな変化を試す

  3. 結果をふり返り、他者と共有する

という3ステップが大切だとされています。

これは、私がワークショップやレッスンで感じている変化のプロセスととてもよく似ています。


実際に「できた」人たちは…

先日のワークショップでも、最初は
「続けられないかもしれない」と不安だった方が、
「まさかここまでできると思わなかった」と笑顔になりました。

その方たちに共通していたのは、

  1. 安心できる場所で、気軽に体を動かしてみたこと

  2. 自分の「やりづらさ」や「抜けやすいポイント」に気づいたこと

  3. 私や他の参加者と、やさしくふり返る時間をもったこと

つまり、「できなかったこと」すら、自分を知る入口にしていたんです。


まとめ:「できない」は「できる」の入り口

「できないから、ダメなんだ」ではなく、
「できないって、今の自分に必要なヒントかもしれない」
そう思えると、行動はもっと軽く、自由になります。

今日できたこと、できなかったこと、
どちらも「経験」として、あなたの体に残っていきます。


☑ 「それでも私は、やっぱり意志が弱くて…」

そんなふうに感じた方へ。
下記のブログでさらに詳しくご紹介しています。

👉 あなたが続けられないのは、意志が弱いからじゃない

 


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