「またぐるぐる考えてる…」その思考、脳のせいかもしれません。

セラピストEmi
何か、不安や気がかりがあるとき
同じことをぐるぐる考えて、
頭が重くなったり、
心がモヤモヤしたりすることがありますよね。

それは、私たちの脳が持っている機能。

今日は頭をクリアにして、
やりたい事にスムーズに進んでいくケアをご紹介します。

私たち人間は、1日におよそ6万〜7万回の思考をしていると言われています。

これは心理学者たちの研究や脳波データの推計によるもので、厳密に数えられるものではありませんが、ひとつの目安です。


さらに興味深いのは…

  • その約8割(80〜90%)は、前日と同じ内容を繰り返している

     → つまり、ほとんどの思考が「過去の焼き直し」や「習慣化された反応」だということ。

  • さらに、その中の多くがネガティブ思考

     → 脳の「ネガティビティ・バイアス(危険を優先して記憶する傾向)」のため、

      不安・比較・反省などに偏りがちです。

私たちの祖先が古来より、生き抜いてきた知恵でもあるわけですね。

ではなぜ、同じことばかりぐるぐると考えるのでしょう。

6歳前後の脳と潜在意識

● 脳波と吸収状態

生まれてから6歳くらいまでの子どもは、脳波がアルファ波〜シータ波というリラックス・吸収状態にあり、大人の「思考・批判・判断」機能(ベータ波)はまだ発達していません。

つまり:

✅ 良くも悪くも、外からの言葉や感情を フィルターなしで吸収してしまう のがこの時期。

特に親や身近な大人の影響は絶大で、「あなたはこういう子ね」「お母さんが悲しむでしょ」などの言葉が、そのまま自己認識の土台=潜在意識になっていきます。


🔹 幼少期に形成される「思考癖」の例

幼少期の経験 潜在的な思考のクセ
親の期待が強かった 「ちゃんとしなきゃ」「失敗してはいけない」
兄弟と比較された 「私は劣っている」「認められたい」
親が心配性だった 「世界は危険」「行動するのが怖い」
感情を出せなかった 「我慢が美徳」「迷惑をかけてはいけない」
たくさん愛されたが過干渉 「自分で決めていいのかわからない」

これらはすべて「カルマ的な印象(サンスカーラ)」として無意識の中に残り、大人になってからの

  • 自己否定

  • 過剰な責任感

  • 他人軸の思考

  • 諦め癖や過剰な頑張り
    などに影響していきます。


ヨガ的アプローチ:観る・受けとめる・書き換える

ヨガ哲学では、これを「無意識のカルマ的印象を、気づきと行動で再構築する旅」と捉えます。

1. 観る(スヴァディヤーヤ=自己観察)

思考のクセに気づく。「また責めてるな」「また心配してるな」と“ラベル”を貼る。

2. 受けとめる(アヒムサ=非暴力)

それが「ダメ」なのではなく、「昔の自分がそうして守ってきた結果」と知る。
アヒムサとは、自分や人を責めない・傷つけないこと。「○○すべき」を手放すこともここに含まれます。

親の声が内側で責めになっているとき、「それに気づいてそっと離れる」のがアヒムサ的。

3. 書き換える(タパス+選択)

小さな行動を“新しく選ぶ”練習を繰り返す。たとえば:

  • 言いたいことを、5秒後に一言だけ言ってみる

  • 失敗しても「ま、いっか」「OK」と言ってみる

  • できなかったことより、できたことをノートに書き出してみる


まとめ|思考癖は「治す」ものではなく、「ほどいて、再選択できる」もの

6歳までにできた思考癖は、あなたを守ってきたものでもあります。

ヨガやセラピー、内省の時間を通じて、「私はどう在りたい?」を問い直すことで、

その古いパターンから少しずつ自由になっていけます。

メルタサリでは、

体の深層筋のほぐしでの深い緊張を緩め、
潜在意識の領域あるアルファ波までリラックスして、

思考や価値観に気づき、
手放し、
あり方を再設定する

ヨガや脳科学、神経ケアを取り入れた
ボディケアを得意としています。

お気軽にご相談ください。

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