セラピストEmi この仕事をしている理由

セラピストEmi この仕事をしている理由

興味を持ってくださった方へ

このページを読んでくださり、ありがとうございます。

++

この仕事をしている理由

小さな頃の、家族へのマッサージから始まり、 家族の不調、自分自身の不調を経て、 今は“整えること”を伝える仕事をしています。
このページでは、私がこの仕事にたどり着くまでの小道を綴っています。 

はじめに

子どもの頃から、体にふれることが好きでした。
「肩たたき券」を作っては家族にマッサージをして喜ばれるのが嬉しくて、
音楽に合わせて体を動かすことや、歌うことも大好きな幼児でした。

30歳を迎えた頃、長年美容師として働いていた母が、
肩こりや坐骨神経痛に悩まされるようになりました。
それをきっかけに、このサロンを開きました。

↓左から2番目がエミ

サロンを営むにあたっての想い

葛藤の20代

大学生の時の夢だった日本語教師にはなれず、
就職氷河期の中、なんとか旅行会社に就職しました。
でも、心のどこかで「旅行の夢を一緒に考えるのは好きだけど、
ノルマのために売るのは好きじゃない」と感じていました。

事務やアシスタント、さまざまな仕事を経験しました。
人のアシスタントをすることは向いていると感じましたが、
空気の動かない部屋の中で、いつも退屈でたまりませんでした。

その一方で、ヨガだけは細々と続けていました。
自分のために始めたヨガでしたが、
先生からレッスンの提案を受けたことをきっかけに、
「クラスをする側」に挑戦しました。

会社勤めをしながらレッスンをしていた20代。
周囲の女性たちが、仕事や家庭の疲れで次々と不調に悩む姿を見て、
「もっと早くケアできていたら、体を壊さずに済んだのに」と、
もどかしさを感じることが増えていきました。

“母を楽にしたい”という想いで、マッサージの道へ

そして、30歳を迎えた頃。
母が体調を大きく崩したことで、私の人生はまた変わり始めます。

なんとか母を元気にしたい。
その想いで、アーユルヴェーダの学びを始めました。

ご縁があって弟子入りした先生から、施術を初めて学んだ日。
体の奥から湧き上がるような、
全身にあたたかいものが広がるような幸福感がありました。

「これだ」
「見つけた。生涯やりたいこと。」

そんな、体も心も震えるような感覚。
あの瞬間は、いまだに忘れることはありません。

癒すだけじゃない。“自走する力”を育てる場所に

2014年、小さな自宅サロンを開きました。
最初の目的は「疲れ切ってしまった人に、深く休む場所を届けること」。

けれど、時が経つにつれて、お客様からこんなお声をいただくようになりました。

「痛みにくく、タフな体を育てて、もっと活躍したい」
「年齢を重ねても、美しく輝いていたい」
「根本的に、自分の体質を改善したい」

そんな声に応えたくて、サロンのケアはリラックスだけでなく、
コンディショニング・呼吸・循環・姿勢・ライフスタイルまで広がっていきました。

今は、それぞれのやりたいことに向かって、体を通して自分を見つめる時間を提供しています。

私をつくった、いくつかの出来事

🌱 私がこの道を選んだ、いくつかの理由

今、私が“体と心のケア”という仕事に向き合っているのは、
いくつかの忘れられない体験があるからです。

10代の心と体のズレ

10代の頃、家族の事情で突然生活が大きく変わり、
そのとき、体が固まってしまう感覚を初めて経験しました。

筋肉の緊張や慢性的な頭痛、腰痛、不眠、冷え…。
体と心がバラバラに感じられ、自分の中の何かが凍りついてしまったような感覚でした。

私はここで身体感覚を失いました。何をしても体がうまく動けない。
動かしたい、という気もなくなった。10歳の時でした。

🌏 ヨガと旅が教えてくれたこと

19歳のとき、スノーボードで腰を痛めたことをきっかけに、はじめてヨガと出会いました。
体を動かすことで、心もすっきりする感覚。
それまで運動が苦手だった私にとって、筋力がついて楽に動けるようになる喜びは、大きな自信につながりました。

大学では多国籍な環境の中で学び、旅にも出るように。
アジアを巡る中で、自分を客観的に見る視点や、多様な価値観に触れる機会が増えました。

「運動が苦手なのは、センスじゃなくて経験の不足かもしれない」

「体の使い方ひとつで、自分の中が何かしっくりくる」

そんな気づきをくれたのが、ヨガと旅でした。
そしてこの頃、ヨガの先生にかけられた言葉が、今の私の土台になっています。

「人には、自分を生かし、人の役に立つ“天職”が必ずあるよ」

その言葉を信じて、自分にできることを探し続けていました。

大事な人の喪失で知った、「整えること」の意味

そしてもうひとつの転機。

サロンを始めたばかりの頃、私を可愛がってくれた伯父・伯母が相次いで病で亡くなりました。

「もっと早く、日々の中で健康を守る手助けができていたら…」という思いから、

“未病”の段階で整えるケアの大切さを強く意識するようになりました。

こうして振り返ると、

大きな喪失や家族の痛みを通して、私は「整えること」の意味を見つめ直すようになりました。

だから今も、体を通して自分に戻る時間を、誰かと分かち合いたいと思うのかもしれません。

お客様の声が教えてくれた、“整う”ということ

わたしのケアを受けてくださった方々の変化には、
毎回、嬉しい感動があります。

たとえば、こんなご感想をいただいています:

- ぽっこりお腹がスッキリして、自然と姿勢が良くなった
- 肩のラインが出て、ダンスの発表会に自信を持って踊れた
- 猫背だったのが、背筋がのびて自信がもてるようになった
- いつも「何かもっとしなければ」と思っていたのが消えて、今日は休もう、ゴロゴロ自分を労わろうと思えるようになった
-筋肉がついたらタフになり、人への包容力が上がり、よりいい仕事ができるようになった。その結果、数回昇進している。

体に触れることで、姿勢だけでなく、
自分との付き合い方が変わっていった——
そんなお声が、私の原動力です。


「個人の感想です」

🌺 アーユルヴェーダと、癒しの原点

30歳を迎えた頃、長年美容師として働いていた母が、

肩こりや坐骨神経痛に悩まされるようになりました。

ヨガを勧めたものの、痛みと疲労でそれどころではなく、

「今はまず、休むことが必要なんだ」と気づかされました。

そのときに出会ったのが、アーユルヴェーダでした。

友人の紹介で弟子入りした先生から、施術を初めて学んだ日。

人の体に触れながら、全身が突き抜けるような幸福感に包まれ、

「私は一生これをする!」――そう感じたのを覚えています。

そして、学生時代から憧れていた「学びの旅」をマッサージで叶えるべく、バリ島へ。

椰子の木や田園の風景、スパセラピストたちの笑顔、神々と共にある世界観。

現地のセラピストや5つ星ホテルのスパでの研修を通して、

“癒しとは手技だけでなく、人間性・向き合い方・その人の生き方全てなのだ”と体感しました。

この体験が、今のサロン“メルタサリ”の大きなルーツになっています。

💆‍♀️ 解剖学に出会い、触れる力が深まった

バリでの学びの後、さらなる専門性を求めて、国際スパライセンスを取得。

その後、東京で米国式のマッサージセラピーを教える先生と出会いました。

先生はNYのトップスパで活躍していた現役のセラピストであり、

その施術は、技術だけでなく“触れ方そのもの”、”人と関わること”に深い哲学を感じさせるものでした。

ここで私は、スウェディッシュマッサージやディープティシューマッサージなど、

筋肉と神経、循環への精密なアプローチを学び直しました。

それは、単にコリをほぐすのではなく、“体が本来の動きを思い出す”ための触れ方

解剖学に基づいた施術を学ぶことで、

「体の動きを制限する深部の凝り固まり」に触れられる感覚が養われ、

クライアントの体がやわらかく、芯からリラックスしてくれるようになったのを感じました。

この頃から、“その人の体を深くみていく”理論と、“とろけるタッチ”をつくる在り方の両立が、

私の中で統合されていったように思います。

🧠 緊張の奥にあるものへ。神経系とボディワークの探求

伯父の死をきっかけに、「未病」のうちにケアを届けたいという想いが強まり、

私は“今ここ”の体と丁寧に向き合うパーソナルヨガの指導を始めました。

伝統的なヨガを15年続けたあと出会ったのが、

神経系やトラウマケア、ソマティックムーブメント、ポリヴェーガル理論といった学びでした。

その中で私は、過去に体験した「なぜ動けなくなったのか」「なぜ力が入らなかったのか」

という10代の頃の違和感の理由が、神経の仕組みと深く関係していたことに気づきました。

「ゆるめることは、止まることじゃない」

そんな言葉が浮かぶような、新しい視点でした。

そして、ヨガの叡智・解剖学・神経科学・体の経験を融合させ、

誰にでもできて、痛みのない、『体と心がほどけていくメソッド』が少しずつ生まれていきました。

呼吸しやすくなる。動きがラクになる。自然に立てるようになる。

そんな小さな変化の積み重ねが、自分自身を大切にする感覚へとつながっていく。


それが、いま私が提供している“Being=自分であること”を育てるきっかけとなりました。

🏉 触れる技術の幅を広げてくれた、アスリートとの出会い

2024年、アメリカラグビー代表チームのリカバリーマッサージに、アシスタントとして参加する機会をいただきました。

常に筋肉を酷使し、瞬発力と集中力を求められるトップアスリートたちの体。

その緊張と疲労を、限られた時間でどれだけ回復へ導けるか——

現場で施術にあたるセラピストやトレーナーの姿に、深く感動しました。

触れる技術の質、スピード、判断力。

自分のケアが日々の暮らしのためだけでなく、

限界まで体を使う人にも役立てると実感できた貴重な経験でした。

現在も、より高い施術力と感性を目指して、学びと実践を続けています。

一緒に、しなやかに生きていくために

私は、リーダータイプではありません。

人を引っ張るのも、大きな声で何かを主張するのも苦手です。

でも、その分、じっくり寄り添い、

誰かの気持ちに静かに耳を傾けながら、
その人の中で何が起きているのかを考えます。

この仕事は、私の生き方そのものです。

何歳になっても
自分らしくいたいと願うすべての人と
一緒に歩んでいけるよう
私自身も自分に正直でありたい。

自分の体を大切にすることは、自分自身を見つけていくこと。
その一歩は気合を入れて挑まなくてもいい。
自由で、心喜ぶことからはじめていきたい。
そう思っています。

そこに何か気づきがあり、その人にフィットする新たな感覚があれば。
今日も私にとってよき日です。

あなたへ

どうか、ひとつしかないご自身の体を大切にしてください。

それはあなたを、他の何よりも美しくしてくれます。

そして、自分の笑顔で誰かを幸せにできるような、軽やかな毎日を送ってほしい。

そのお手伝いができたら、私は本当にありがたく、うれしく思います。

メルタサリボディセラピー 小原恵美

▼ 今のあなたに合うケアを提案してもらう → [LINEで相談]

▼ はじめての方はこちら → [Care一覧を見る]

▼ 体験メニューを確認する → [メニューへ]

About
はじめての方へ

アクセス
栄養学講座
準備中
出張サービス
割引一覧
マタニティセラピー・ヨガ

妊婦さんのための
プライベートヨガ・
ボディセラピー
セラピスト講座

疲れにくい体の使い方
施術後のリカバリーヨガ
準備中


読んでととのう。

アーユルヴェーダの小説とレシピ

New moon cafe Merta Sari