2026年5月2日 Hachijuhachi-ya · The 88th Night
春になって活動量は増えているのに、妙に疲れやすい。
夜になっても頭がオフにならない。
イライラしやすかったり、眠りが浅かったり。
「もっとがんばらなきゃ」と思いながらも、どこかだるい。
そんな違和感、この時期に感じている方は多いのではないでしょうか。
Therapist Emi
私も、急に寝落ちしていたり、かと思ったら夜中まで仕事してしまったり。元気なのか、疲れているのか——そんなとき、床でゴロゴロして背中を休めています。
WHY · 原因
立春から88日目——この時期は「のぼる力」が自然界でも体の中でも強まります。
芽吹き、上昇、拡張。春はそういう季節です。
それ自体は自然なことなのですが、そこに疲れやストレスが重なると、
余分な熱がどんどん体の上部へのぼっていきます。
|
頭・目まわり めまい、ふらつき、 |
こころ・眠り イライラしやすい |
春は「肝」が最もよく動く季節。感情を安定させ、エネルギーの流れを整えることが「肝」の役割です。
活動量が増えるこの時季、疲れやストレスが重なると、余分な熱が体の上部へのぼりやすくなります。
これを東洋医学では「肝陽上亢」とも呼びます——「頭に熱がのぼりやすい状態」です。なんだか集中できない、リラックスできない、という感覚はここからきていることが多いのです。
WHAT · 必要なこと
この時期のケアは、難しいことは何もありません。
「ゆるめて、下ろして、巡らせる」——この三つです。
体の上部にのぼりすぎたエネルギーを引き戻し、全身に巡らせること。
それが、春の養生の本質です。
この季節にしたいこと
✦ のぼりすぎたエネルギーを「引き締める」食べ方
✦ 気の流れを助ける「香り」を暮らしに取り入れる
✦ 頭と心を静める「動き」と「呼吸」
VISION · こうなれる
春の養生を丁寧に重ねると、
頭の重さや目の奥の張りがすっと和らぐのを感じます。
夜の眠りが深くなり、朝の目覚めが変わる。
気持ちが波立ちにくくなって、自分の中心に戻ってこられる感覚。
それは「何かを足した」からではなく、
「無理をやめた」からこそ生まれる変化です。
少しゆるめて、少し巡らせて、またしなやかに動き出す。
HOW · 八十八夜のセルフケア
酸味には、のぼりすぎたエネルギーを引き締めて落ち着かせる働きがあります。ただし「少し」がコツ。毎日の食事にほんのり加える感覚で十分です。
しそ・梅
梅干しをご飯に添えたり、しそを薬味に使ったりするだけで十分です。
みかんの皮(陳皮)・レモン
香りも一緒に楽しめる柑橘系。陳皮はお茶に入れたり料理の風味づけにも。
酢の物
きゅうりやわかめの酢の物は、食事に自然に酸味を取り入れる一品。毎日の習慣にしやすいのも魅力です。
香りのある野菜は、体の中の「気」の流れを助けてくれます。春に感じるだるさや気分の停滞感。そんなとき、食卓に香りを呼び込んでみてください。
ミント・春菊
清涼感のある香りが気を流し、頭のもやもやを和らげます。サラダやお茶にも。
しょうが・にんにく
体をあたため巡りを促進。料理の風味づけとして毎日使えます。
ネギ・セロリ
独特の香りと食感で気の停滞を解消。スープや炒め物に取り入れやすい。
忙しい毎日でも、香りのあるお茶を一杯飲むだけで、気持ちと体がふっとゆるんできます。
ジャスミン茶
花の甘い香りが「肝」の気を流し、緊張やイライラを和らげます。春の定番のお茶。
菊花茶
目の充血や頭の熱をしずめる働きがあるとされる、春の養生に特におすすめのお茶。
ミントティー・フェンネルティー
清涼感のある香りで気を巡らせ、重だるい気分をすっきりとさせてくれます。
頭部に集まりやすい熱を全身に巡らせる。この時期は激しい動きよりも、やさしい動きのほうが十分な効果が得られます。
首・肩・胸をゆるめる
上部にこもりやすい熱を逃がし、緊張を和らげます。首の後ろ、鎖骨まわり、肩甲骨、胸の動きを意識しながら、強く伸ばすのではなくやさしい動きで行いましょう。
下半身を感じる
意識が上部に集まりやすい春だからこそ、足裏や骨盤、大地とのつながりを感じる動きでグラウンディング(地に足がつく感覚)を養います。
呼吸を深める
春は呼吸が浅くなりがちです。特に長い吐く呼吸を意識して、横隔膜や背中を使う呼吸を実践しましょう。気の滞りを解消し、リラックス効果を高めます。
まとめ
✦ 酸味をちょっぴり——梅・レモン・酢の物で、のぼるエネルギーを引き締める
✦ 香りを味方に——香味野菜やハーブで、気の流れを助ける
✦ お茶でひと息——ジャスミン・菊花・ミントで、頭と心をしずめる
✦ 無理をしない——春の養生の本質は「ゆるめること」。それが最大のケアです
少しゆるめて、少し巡らせて、またしなやかに動き出す。
そんな整え方が、体にはちょうどいいのかもしれません。
Free Email Course
季節に寄り添いながら体を整えること——
でも、「自分の体が今どんな状態なのか」が分からないと、何をしても手応えが感じにくいですよね。
脳神経科学と機能解剖学の視点から、なぜ疲れるのか・なぜ頑張りすぎてしまうのか・なぜ変わりたいのに動けないのか——体の反応の仕組みを、毎日5分のメールでやさしく紐解いていきます。短い音声ガイド付き。
「もっと鍛えなきゃ」の前に、まず今の体をちゃんと知ることから。
Mertasari Bodyworks 小原恵美
からだのこと|ヨガ・脳科学
体から生まれる自信という、もう一つの入り口
「自信を持ちたい」「もっと安定していたい」
そう思ったとき、私たちはつい思考やメンタルを変えようとします。ポジティブに考える。自己肯定感を高める。考え方を変える。
もちろんそれも大切ですが、もう一つの入り口があります。
体から自分を整えること。
YOGA & BODYWORK
ヨガやボディワークでは、体への気づきがエネルギーを高めると言われます。呼吸に意識を向ける。体の感覚にそっと注意を向ける。それだけで体が軽くなったり、気持ちが落ち着いたりすることがあります。
この変化は、実は脳の働きとも深く関係しています。私たちの脳には、呼吸・心拍・筋肉の緊張・内臓の状態といった体の内側の情報を感じ取る仕組みがあります。この働きを 「内受容感覚(interoception)」 と呼びます。
KEY AREA
Insula(島皮質)
内受容感覚の中心となる脳の領域。ヨガで呼吸や体の感覚に意識を向けると、この領域が活性化し、「今、自分はどんな状態なのか」をよりはっきり感じ取れるようになります。
つまりヨガは、体を通して自分を観察する練習でもあるのです。
NEUROSCIENCE
体への注意やゆっくりした呼吸は、自律神経にも影響します。
KEY AREA
Amygdala(扁桃体)
ストレス・不安・警戒を司る領域。ゆっくりした呼吸と体への注意によって活動が落ち着き、呼吸が深くなる・思考が静かになる・視野が広がるという変化が起こります。
ヨガで言う「エネルギーが整う」という感覚は、
脳科学的には
神経系が安心できる状態に戻ること
CONFIDENCE
呼吸を整えると肩の力が抜ける。体をゆるめると気持ちが落ち着く。このような経験を繰り返すと、脳は少しずつ学習します。
KEY AREA
Prefrontal Cortex(前頭前野)
意思決定と自己調整を担う領域。体を感じ、整える経験を積み重ねることで「私は自分の状態を整えることができる」という回路が育っていきます。
体を感じる
↓
体を調整する
↓
自分を扱える感覚が生まれる
EMBODIED CONFIDENCE
Embodied Confidence
身体から生まれる自信
思考だけで作る自信ではなく、体の感覚を通して育つ静かな安定感。外の評価ではなく、自分の内側から生まれる感覚——「私は私を扱える」という、身体的な安心感です。
FLOW
体に意識を向けると、呼吸・姿勢・感覚、そんな小さな変化に気づき始めます。その気づきが少しずつ自分の状態を整え、やがて日常の選択や生き方にも影響していきます。
Body → Awareness → Life
体に意識を向けることは、人生を変えるための大きな努力ではなく、日常の中で自分を取り戻す小さな入り口。体から始まる気づきが、人生の見え方を少しずつ広げていく。ヨガやボディワークは、そのための静かな時間なのだと思います。
Free Email Course
「体から自信を育てたい」——その感覚は、考え方を変えることからではなく、体の感覚を整えることから始まります。
脳神経科学と機能解剖学の視点から、なぜ疲れるのか・なぜ頑張りすぎてしまうのか・なぜ変わりたいのに動けないのか——体の反応の仕組みを、毎日5分のメールでやさしく紐解いていきます。短い音声ガイド付き。
「もっと鍛えなきゃ」の前に、まず今の体をちゃんと知ることから。
Mertasari Bodyworks 小原恵美
「姿勢がいいね」とか「背中が丸くなってるよ」と言われたことはありませんか?しかし、自分自身では姿勢を見ることは難しいですよね。そこで理想的な姿勢を手に入れるためには、骨のアライメントと筋肉の使い方について理解する必要があります。ディープティシューマッサージとヨガを通じて、理想的な姿勢をサポートする方法について探ってみましょう。

著作者:Freepik
アライメントという言葉を聞いたことがありますか?日常生活では聞きなれない言葉ですよね。アライメントとは骨と筋肉の配置のことをいいます。
理想的なアライメントとは、体のそれぞれの部位が最適な位置に配置され、バランスが取れた状態を指します。そうすることで筋肉や関節にかかる負担が軽減され、体のバランスの改善が目指せるのです。ここでは理想的なアライメントについてご紹介します。

著作者:Freepik
1.頭
頭はまっすぐで真ん中の位置にあり、首は長く伸びていることが理想です。最近よく耳にするストレートネックは前かがみの状態を指します。
2.上半身
肩はリラックスしており、背中はまっすぐかつ自然なカーブを持っています。猫背になると肩は前方に突き出し、背中が丸まった状態になります。
3.骨盤周囲
腰は自然なカーブを持ち骨盤が前後に傾きすぎず、しっかりとサポートされている状態が理想的です。
4.下半身
O脚やX脚にならず、体重は左右均等にかかっていることが望ましいです。
5.足首
足は真正面を向き、足首が内側や外側に傾かないことが理想です。
理想的な姿勢を維持するためには、日常の姿勢や動きに注意することが大切です。また、ディープティシューマッサージやヨガの取り組みも姿勢のサポートに役立ちます。

理想的な姿勢を保つためには、筋肉の使い方も大切です。ここでは、筋肉のバランスを整えるためのポイントついて詳しく紹介します。
1.筋肉の柔軟性を保つ
バランスよく体を動かすためには、筋肉の柔軟性が重要です。ディープティシューマッサージやヨガ、ストレッチなどを取り入れて筋肉の柔軟性を維持しましょう。柔軟性が高まることで、筋肉がスムーズに動くようになり、日常の動作の改善や怪我の予防に役立ちます。
2.全身の筋肉をバランスよく鍛える
特定の筋肉に偏らず、上半身と下半身、前面と背面、大きな筋肉と小さな筋肉など、全身の筋肉を均等に鍛えることが大切です。これにより、筋肉のバランスが整い、姿勢や動きの安定性が向上します。
3.コア(体幹)の筋肉に注目する
コアとは、腹部や背中、骨盤周りの筋肉のことです。これらの筋肉を重視することで、体の中心からの安定性やバランスが向上します。ディープティシューマッサージやヨガの動作もコアのトレーニングに効果的です。

ディープティシューマッサージは、筋肉のこりをほぐし、血流やリンパの流れを促すことで、筋肉の柔軟性やバランスを改善します。また、ヨガは筋肉を細かく調整し、柔軟性と筋力を高める効果があります。ディープティシューマッサージとヨガを組み合わせることで、姿勢の改善や体のバランスを整えることに効果的です。
骨のアライメントと筋肉の使い方に注意しながらディープティシューマッサージやヨガを取り入れることで、姿勢や体のバランスを改善し、心地よい日常生活を送ることができます。定期的なケアとトレーニングによって、理想的な姿勢と健康な体を手に入れてみませんか?
[Written by:理学療法士 朝倉 ゆか]
メルタサリボディセラピー
運動やダイエット、食事制限・・・なにをやっても成果につながらないと感じるオトナ女性へ。女性ホルモン周期や体質に沿って『年を重ねるほど健康的に美しくなる』ケアやヨガの無料レッスン動画を公開します。