5月は溜まっていたKapha(冷性、重性)が上昇する気温によって完全に溶けきり、体も心も軽くなってゆく季節。
一方で日差しは日に日に強くなり、Pittaの蓄積は徐々にここから始まってゆきます。
この時期は、一年の中でももっとも過ごしやすい時期ともいえるでしょう。
食べ物はアスパラガスを。アーユルヴェーダにおいて3つのドーシャを全て整え、心をサットヴァの状態に導いてくれます。
また、新年度、慌しかったり大きな変化を迎えた方は、ゴールデンウイークで張っていた緊張をゆっくりと解きほぐし、日常のペース作りに専念できたでしょうか? もしも過剰に緊張していたり、過剰な忙しさがあった方は、5月のこの時期はその反動でVataが乱れ、睡眠や自律神経の不安定さ、心の不安や無気力、虚しさなどを感じているかもしれません。
便秘、疲労感などもVataの乱れ。また新しい環境、移動、慣れない刺激などもVataを増やします。
気温が上がってきて、冷たいものが美味しくなるこの5月ですが、身体の快適さを感じにくい方は、ぜひ3食スープを取り入れて。
朝(昼)にはスープにギーをスプーン1杯程度垂らして身体に滋養を与えます。 スパイスは、クミン、フェンネル、コリアンダー、サフラン、カルダモンなど多くのスパイスがこの季節に適しているので、パウダーで用意して、スープに最後の味付けで振りかけたり、炒め物に使ったり、どんどん取り入れてみてくださいね。
朝晩の気温差で、咳が出る方は黒こしょうに同量の生ハチミツを混ぜてなめてみてください。(ただし子供には刺激が強すぎるのでNG。)
大きく気候が変わっていく、季節の中のゆらぎの時にこそ、役立つアーユルヴェーダの日々の養生。
どうぞ風薫るこの季節を、心ゆくまでたのしめますよう。