New moon Cafe Merta Sari 2月の新月 [ものがたり] 第9話 その2

New moon Cafe Merta Sari 2月の新月 [ものがたり] 第9話 その2

Drink

 

<2月のnew moonワイン>  glass 8,00yen

ゴッツァ ムツヴァネ(オレンジ)

 

———8000年以上の昔よりワインが造られていたという、コーカサス地方のジョージア(グルジア)のワイン。土壺で醸造する古代からの「クヴェヴリ製法」による長期熟成のオレンジワインです。ビオディナミ農法で作られたこのぶどうはリンゴや洋梨、ハチミツや白い花のような爽やかな香りに、ボリューム感溢れる溢れる味わいです。

 

 

<2月のnew moon オーガニックハーブティー> 850yen

 

セントジョーンズワートティー メルタサリブレンド

 

———ヨーロッパ原産のセントジョーンズワートは、日照不足により引き起こされるセロトニン不足からくる精神的な不安や落ち、落ち込んだ心を落ち着かせてくれます。メルタサリではオレンジピールをブレンドしてご提供いたします。

 

Lunch

 

<2月のnew moonデリプレート> 1,600yen

 

ふきのとうペーストのブルスケッタ

菜の花のグリル

春菊のクリーム白和え

大根のポリヤル(スパイス炒め)

+400yenで旬のご飯がついてきます)

 

<2月のnew moon旬のお魚ランチ> 1,600yen

 

アイリッシュ風サバのポーチドエッグ添え
+400yenで旬のご飯がついてきます)

 

 

<2月のNew moon旬のご飯>

 

大麦と里芋のリゾット

 

 

<2月のスープ>

 

小松菜のグリーンポタージュ

<2月のパン>

ミニトースト(※デリプレートのブルスケッタに使われます)


緑の、苦味のあるお野菜や根菜がたっぷりの今月のメニューは、どれもこれも自分では作らないものばかりで新鮮だった。

そしてメニューでその時々の旬の野菜から、季節の推移に思いを巡らせるのもとても楽しかった。

2月はまだまだ冬のように思っていたけれど、フキノトウや菜の花という文字を眺めていると、

ああ、もう春はすぐそこまで来ているのだな、と感じた。

 


この冷たく重たい空気が、

 

少しずつ緩んで行って、

いつか陽射しも眩しく、温かくなってゆく日が来るのかと思うと夢のようだった。

 

コートなしで軽やかに外に出かけたり、ひだまりの中で目を閉じたり、木々から柔らかな緑が芽吹いてくるのを眺められる、そんな春。

 

長い冬が終わり、またあの歓びの季節がやってくるのかと思うと

 

なんだか遠く長い旅から帰ってきたような、そんな気持ちになってじーんとした。

季節が巡ることと一緒に


身体も心も、いろんな風に変わっているのだ。

このカフェに通い始めてから自然と、季節と自分を月に一回定点観測することになった。

今までなんとなく過ぎ去っていた季節を、毎月ひとつひとつ味わって、

そしてその時々の季節にどれだけ影響を受けているか、ということもじっくり味わった。

 

ずっと変わらずいると思っていた自分自身だけれど、そうでもない。

都度季節とともに、大きくゆらぎ、

そして都度、バランスをとる方法を学んでいる。

それが人間を含めた、自然、生命のあり方なんだよ

と優しく教えてくれるアーユルヴェーダという学問に出会えたのも

ここ、New Moon Caféのエミさんのおかげだった。

***

 

幾つかのデリとスープをオーダーし、温かい白湯をすすっていると

ゆっくりと肩や頭がほぐれてきて、硬くなっていた体の中が

柔らかくなっていくような気がした。

 

温かいって、やっぱりいいな、、、。

最近の暴飲暴食で疲れている胃袋も、この透明な液体によって優しく洗われてゆくように感じる。

お白湯を飲んでいると、不思議と体の中も、そして頭もスッキリとしてくるのだ。

 

エミさんも「アーユルヴェーダでは最も優れた飲み物、それがお白湯なんです。」

って言っていたっけ。

こういうのをもっともっと、日常に取り入れられたらいいんだけどなあ、、、。と私は思う。

 

なんとなくいつもの生活に戻ると、慌ただしくなってしまい、いいとはわかっていても、このカフェでの感覚から遠ざかっていってしまうのが悲しかった。

 


***

「お待たせしました。ふきのとうペーストのブルスケッタと菜の花のグリル、そして小松菜のグリーンポタージュです。」

ハッと気づくと熱々の湯気の立ったスープを、エミさんが運んできてくれていた。

「わあ!見事に緑ですね!!」

美しく盛られたデリとスープを見ながら思わず声を上げてしまった。

 

「ふふ、そうなのですよ。見事に緑です。」

と言って、エミさんも笑った。

「この時期から、徐々に苦味のあるものが自然界の中に増えてきますね。苦味のある若芽や山菜、葉菜類はこの時期にとっても身体を助けてくれるんですよ。」

とエミさんは続けた。

「あ、それって、アーユルヴェーダの6味のうち、苦味はKapha(カファ)を減らす、っていうことですよね?」

と私はドキドキしながらも、覚えたてのアーユルヴェーダの理論を確認するようにエミさんに聞いてみた。

「わあ!そうですそうです!すごい!お勉強なさっているのですね!」

 

私は少し照れながらも、ちょっと嬉しかった。

 

Written by Saki Ikeda

その3

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◯Story-ものがたり

《ものがたり》第7話 1月の新月 その1

《ものがたり》第7話 1月の新月 その2

《ものがたり》第7話 1月の新月 その3

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◯Recipe-レシピ coming soon!

<2月のnew moon旬のお魚ランチ>

 

 

 

 

 

 

<2月のnew moonプレート>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Coming soon! 2/14 11:00up

  • 春菊のクリーム白和え

 

 

 

 

 

 

 

<2月のごはん>

 

 

 

 

 

 

 

<2月のスープ>

 

 

 

 

 

 

 

<2月のパン>

●ミニトースト

2月のNew moonワイン>

Gotsa Mtsvaneゴッツァ ムツヴァネ(オレンジ/辛口)

<2月のnew moon ハーブティー>

セントジョーンズワート