5月11日、夏の体に変わるときに、大事な4つのケア


今日は5月11日、立夏から一週間ほどが過ぎました。

暦のうえでは、もう夏。
でも体は、まだ春のなごりを引きずっています。

日中の陽ざしに、じわっとした熱がまじり始めた、そんな時期です。
自然界がゆっくりと熱を帯びていくように、私たちの体もまた、
少しずつ「夏の体」に変わろうとしています。

この時期の養生でいちばん大切にしたいこと、それは
「体を少しずつ、開いていく」こと。


セラピスト Emi

Therapist Emi

私も、陽の気が高まっているのか、ついつい深夜まで事務仕事をしてしまいます。
睡眠不足が続くと、顕著に感じるのは、肌がくすむこと。そして心のプラスアルファ、というか——
人に対しての余裕、やさしさがクッションのように弾力があったところから、スカスカに減っていくような感覚。
忙しさのせいじゃなくて、寝ていないせいだ、と気づくだけで、視野が広がります。


立夏から、臓腑の主役が変わる

中医学では、春は「肝」の季節。
冬に蓄えたエネルギーを動かし、疏泄(そせつ)──気をめぐらせる働き──が活発になる時期です。

そして立夏を境に、主役が「心(しん)」へと移ります。

心は血液をめぐらせるだけでなく、精神・意識・睡眠とも深く関わっています。
「動き出す」春から「燃える」夏へ。
肝が引っ張ってきたバトンを、今、心が受け取ろうとしているタイミングです。

💡 春に肝が疲れていると(ストレス・睡眠不足・目の酷使など)、心への引き継ぎがスムーズにいかず、
夏になって動悸・不眠・イライラとして出やすくなります。

アーユルヴェーダから見ると──風が増えている時期

アーユルヴェーダでは、季節の変わり目を「ドーシャ(体質・エネルギー)の移行期」として捉えます。

春から初夏にかけては、ヴァータ(風・空のエネルギー)が増えやすい時期
風は「動き・変化・乾燥」を性質として持っており、この時期に乱れると、
体と心にさまざまなサインとして現れてきます。

こんな感覚、ありませんか?

🌬 なんとなく疲れが抜けない、重だるい
🌬 やる気が出ない、気力がわかない
🌬 理由もなくイライラしやすい
🌬 眠りが浅い、頭がぼんやりする
🌬 皮膚や口が乾燥しやすい

これらはヴァータが乱れているときの典型的なサイン。
「季節の変わり目だから仕方ない」で済ませず、
体が「整えて」と伝えているメッセージとして受け取ってみてください。

アーユルヴェーダ的なヴァータの養生は、シンプルです。
温める・潤す・落ち着かせる。
規則正しい食事と睡眠、温かい食べもの、オイルでの自己マッサージ(アビヤンガ)、
そして余白のある時間──これがそのまま立夏の養生と重なります。


「汗を出す練習」が、なぜ大切なのか

中医学では、汗は「心の液」と表現されます。
心と汗は、深いところでつながっています。

冬のあいだ、私たちの体は汗腺を閉じ、エネルギーを内に保ってきました。
春を経て、夏に向かうこの時期に少しずつ汗腺を開き、
「汗をかける体」に整えていくことが、暑さに負けない夏の土台になります。

ただし、かきすぎには注意。
汗とともに、気(エネルギー)も出ていきます。
「じんわり、うっすら」が立夏の汗の目安。


今週、試してみてほしいこと

特別なことじゃなくていいんです。
体が「開く」のを感じる小さな習慣を、意識的に。

🌿

ぬるめのお風呂に、少し長めに

38〜40℃で10〜15分。じんわり汗ばむ程度でOK。上がったあとは水分補給を忘れずに。

☀️

朝の陽ざしを、少しだけ浴びる

10〜15分、外を歩くか窓辺に立つだけで。体が「夏モード」に切り替わるシグナルになります。

💧

冷たい飲みものを、少し控える

体を開こうとしているのに、内側から冷やすのはもったいない。常温か温かい水分を基本に。

🌙

23時前に眠れると、心に優しい

夏は陽気が長く、活動量も増えます。だからこそ、夜の回復時間を大切に。心は睡眠で整います。


ボディワークの視点から

この時期のセッションでよく感じるのは、肋骨や胸郭がまだ「閉じたまま」の方が多いということ。

呼吸が浅い、肩が上がりやすい、背中の上部が緊張している──
そういった状態は、心(しん)のエネルギーが体に届きにくいサインのひとつです。

深い呼吸、胸椎の柔らかさ、肩甲骨の動きやすさ。
そういった「開く」土台を整えることが、夏を気持ちよく過ごすための準備になります。

✦ 季節の変わり目に、体のメンテナンスを。
個人セッションでは、今の季節とあなたの体の状態に合わせた施術をしています。
ご興味のある方は、こちらからどうぞ。


次の節気「小満(しょうまん)」は5月21日。
万物が満ちていく時期。少しずつ、湿気と熱が交わり始めます。

今はまだ、ゆっくりと。
体に「夏がくるよ」と、やさしく伝えながら過ごしてみてください。🌿

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季節に寄り添いながら体を整えること——
でも、「自分の体が今どんな状態なのか」が分からないと、何をしても手応えが感じにくいですよね。

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Mertasari Bodyworks 小原恵美

2026年5月2日 八十八夜の養生

2026年5月2日 Hachijuhachi-ya · The 88th Night



なんだか最近、頭だけが忙しくて
体がついてきていない気がする——

春になって活動量は増えているのに、妙に疲れやすい。
夜になっても頭がオフにならない。
イライラしやすかったり、眠りが浅かったり。

「もっとがんばらなきゃ」と思いながらも、どこかだるい。
そんな違和感、この時期に感じている方は多いのではないでしょうか。




セラピスト Emi

Therapist Emi

私も、急に寝落ちしていたり、かと思ったら夜中まで仕事してしまったり。元気なのか、疲れているのか——そんなとき、床でゴロゴロして背中を休めています。



WHY · 原因

春は、体の上部に不調が集まりやすい季節です

立春から88日目——この時期は「のぼる力」が自然界でも体の中でも強まります。
芽吹き、上昇、拡張。春はそういう季節です。

それ自体は自然なことなのですが、そこに疲れやストレスが重なると、
余分な熱がどんどん体の上部へのぼっていきます。

頭・目まわり

めまい、ふらつき、
頭痛、目の奥の張り

こころ・眠り

イライラしやすい
眠りが浅い、気分が落ち着かない

東洋医学の視点から

春は「肝」が最もよく動く季節。感情を安定させ、エネルギーの流れを整えることが「肝」の役割です。

活動量が増えるこの時季、疲れやストレスが重なると、余分な熱が体の上部へのぼりやすくなります。

これを東洋医学では「肝陽上亢」とも呼びます——「頭に熱がのぼりやすい状態」です。なんだか集中できない、リラックスできない、という感覚はここからきていることが多いのです。




WHAT · 必要なこと

春に必要なのは「がんばること」より「ゆるめること」

この時期のケアは、難しいことは何もありません。
「ゆるめて、下ろして、巡らせる」——この三つです。

体の上部にのぼりすぎたエネルギーを引き戻し、全身に巡らせること。
それが、春の養生の本質です。

この季節にしたいこと

✦ のぼりすぎたエネルギーを「引き締める」食べ方

✦ 気の流れを助ける「香り」を暮らしに取り入れる

✦ 頭と心を静める「動き」と「呼吸」




VISION · こうなれる

少しゆるめると、体はちゃんと応えてくれます

春の養生を丁寧に重ねると、
頭の重さや目の奥の張りがすっと和らぐのを感じます。

夜の眠りが深くなり、朝の目覚めが変わる。
気持ちが波立ちにくくなって、自分の中心に戻ってこられる感覚。

それは「何かを足した」からではなく、
「無理をやめた」からこそ生まれる変化です。

少しゆるめて、少し巡らせて、またしなやかに動き出す。




HOW · 八十八夜のセルフケア

食べ方のポイント

春は「酸っぱいもの」をちょっぴり

酸味には、のぼりすぎたエネルギーを引き締めて落ち着かせる働きがあります。ただし「少し」がコツ。毎日の食事にほんのり加える感覚で十分です。

🌿

しそ・梅

梅干しをご飯に添えたり、しそを薬味に使ったりするだけで十分です。

🍋

みかんの皮(陳皮)・レモン

香りも一緒に楽しめる柑橘系。陳皮はお茶に入れたり料理の風味づけにも。

🥗

酢の物

きゅうりやわかめの酢の物は、食事に自然に酸味を取り入れる一品。毎日の習慣にしやすいのも魅力です。

気の渋滞を流す——香味野菜

香りのある野菜は、体の中の「気」の流れを助けてくれます。春に感じるだるさや気分の停滞感。そんなとき、食卓に香りを呼び込んでみてください。

🌿

ミント・春菊

清涼感のある香りが気を流し、頭のもやもやを和らげます。サラダやお茶にも。

🫚

しょうが・にんにく

体をあたため巡りを促進。料理の風味づけとして毎日使えます。

🌱

ネギ・セロリ

独特の香りと食感で気の停滞を解消。スープや炒め物に取り入れやすい。


香りのお茶で、ほっとひと息

忙しい毎日でも、香りのあるお茶を一杯飲むだけで、気持ちと体がふっとゆるんできます。

ジャスミン茶

花の甘い香りが「肝」の気を流し、緊張やイライラを和らげます。春の定番のお茶。

菊花茶

目の充血や頭の熱をしずめる働きがあるとされる、春の養生に特におすすめのお茶。

ミントティー・フェンネルティー

清涼感のある香りで気を巡らせ、重だるい気分をすっきりとさせてくれます。

「深呼吸しながら飲む」——それだけでも立派なセルフケアです。
お茶の香りを鼻から吸い込み、ゆっくりと息を吐く。その一瞬が、体と心を整えてくれます。


ヨガでやさしく「気」を下ろす

頭部に集まりやすい熱を全身に巡らせる。この時期は激しい動きよりも、やさしい動きのほうが十分な効果が得られます。

1

首・肩・胸をゆるめる

上部にこもりやすい熱を逃がし、緊張を和らげます。首の後ろ、鎖骨まわり、肩甲骨、胸の動きを意識しながら、強く伸ばすのではなくやさしい動きで行いましょう。

2

下半身を感じる

意識が上部に集まりやすい春だからこそ、足裏や骨盤、大地とのつながりを感じる動きでグラウンディング(地に足がつく感覚)を養います。

3

呼吸を深める

春は呼吸が浅くなりがちです。特に長い吐く呼吸を意識して、横隔膜や背中を使う呼吸を実践しましょう。気の滞りを解消し、リラックス効果を高めます。

⚠ この時期は強い逆転ポーズ、速いフロー、強いねじり、過度な発汗を伴う運動は控えめに。体の「のぼる力」をさらに強めてしまう可能性があります。

まとめ

✦ 酸味をちょっぴり——梅・レモン・酢の物で、のぼるエネルギーを引き締める

✦ 香りを味方に——香味野菜やハーブで、気の流れを助ける

✦ お茶でひと息——ジャスミン・菊花・ミントで、頭と心をしずめる

✦ 無理をしない——春の養生の本質は「ゆるめること」。それが最大のケアです

少しゆるめて、少し巡らせて、またしなやかに動き出す。
そんな整え方が、体にはちょうどいいのかもしれません。

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季節に寄り添いながら体を整えること——
でも、「自分の体が今どんな状態なのか」が分からないと、何をしても手応えが感じにくいですよね。

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5月に体が疲れやすくなる、3つの理由

からだのこと|2026年5月

5月に体が疲れやすくなる、3つの理由

自律神経・紫外線・新生活の影響と、今すぐできる整え方

「なんとなく重い」「やる気が続かない」「眠いのに疲れが取れない」——
5月に入って、そんな感覚を覚えていませんか。

五月病という言葉があるように、5月は体と心が崩れやすい季節です。それは意志の問題でも、年齢のせいでもありません。この時期に起きやすい変化を知っておくだけで、体への向き合い方が変わります。

REASON 01

自律神経

気温差が、自律神経を揺さぶる

4月から5月にかけて、朝晩と日中の気温差が大きくなります。体温を調整するために自律神経はフル稼働し、気づかないうちに疲弊していきます。「何もしていないのに疲れる」のは、体が常に気候の変化に対応しているからです。

REASON 02

紫外線

紫外線量は、夏より多いことも

5月の紫外線量は、真夏に匹敵する日もあります。紫外線は肌だけでなく、体のエネルギー消費にも影響します。外に出る時間が増えるこの季節、じわじわと体力が削られていることに気づきにくい。疲れがたまりやすい季節です。

REASON 03

新生活の疲労感

4月に張った緊張が、5月に解ける

新しい環境、新しい関係、新しいペース——4月に「がんばって適応しよう」としていた体と心が、5月のGW明けに一気に緩みます。アドレナリンが抜けた後の空白感。それが、だるさや気力のなさとして現れてきます。

体は、正直です。不調は「弱さ」ではなく、ちゃんと働いてきた証拠。今この時期に、少し立ち止まって整えることが、夏以降の体の土台になります。

自律神経を整えるには、まず「吐く」呼吸から。吸うことより、吐くことに意識を向けるだけで、副交感神経が優位になります。そして、体の小さなサインを見逃さないこと——「なんとなく重い」「呼吸が浅い気がする」、そう感じたときが、整えるタイミングです。

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「なんとなく重い」「疲れが取れない」——その感覚、年齢や気力の問題ではないかもしれません。

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春の疲労回復とアーユルヴェーダ

からだのこと|栄養・アーユルヴェーダ

大人女性の体と疲労回復

ただ寝るだけでは疲れが取れない理由と、整えるためのアプローチ

今、独学で栄養学の勉強をしています。今年の目標は、6月から分子栄養学をベースとした栄養コンシェルジュの資格取得へ。アーユルヴェーダの食事理論と掛け合わせた、Mertasariオリジナルの食事理論を来年までに完成させること。

多くの女性が、より健やかに、美しく、メンタルも満たされた毎日を送れるように。その目標に向かって、みなさんと一緒に実践しながら進んでいきたいと思っています。

今日はその学びの中から、「大人女性の体と疲労回復」について。知ると、ただ寝るだけでは疲れが取れない理由がわかり、疲労への向き合い方がガラッと変わる話です。

AYURVEDA

アーユルヴェーダが言う、春のからだ

アーユルヴェーダでは、春はカパの季節。カパは「水」と「土」の性質——重さ、湿り気、ゆっくりとした流れ。冬の間に体に蓄積されたものが、春になってもまだ残っている。

むくみ、だるさ、なんとなく重い感じ。これはからだのサインです。
——「そろそろ、手放す時期ですよ」——と。

カパを手放すのに必要なのは、激しさではなく、動き続けること。軽く、温かく、流れを作ること。

NUTRITION

疲れが取れない、燃えないからだの裏側に

現代の働く女性は、仕事のプレッシャー、睡眠不足、情報過多、人間関係のストレス——さまざまな刺激にさらされています。このような状態が続くと、副腎はコルチゾールとカテコールアミンをつくり続け、やがて疲弊していきます。これが副腎疲労と呼ばれる状態です。

副腎が疲れると——

  • カテコールアミンの分泌が低下する
  • 脂肪分解のスイッチが入りにくくなる
  • やる気が出ない、疲れが取れない
  • 代謝が落ちて、体重が落ちにくくなる

「寝ても疲労回復しない」「食事に気をつけているのに変わらない」——その裏に、副腎の疲労が隠れていることがあります。

SELF CARE

副腎を守るために

副腎を元気に保つために、今日からできることがあります。

  • 睡眠を優先する——副腎は夜に回復します。22時〜2時の睡眠が特に大切です。
  • 血糖値を安定させる——血糖値の乱高下は、副腎への余分な負担になります。
  • 激しすぎる運動を避ける——高強度の運動もコルチゾールとカテコールアミンを大量消費します。ゆるく、長く動く方が、副腎に優しい。
  • ビタミンCを補う——副腎はビタミンCを大量に消費します。パプリカ、ブロッコリー、キウイなどを意識して。
  • 深呼吸・瞑想・ソマティックな動き——神経系を副交感神経優位に切り替えることで、副腎への負荷が下がります。

APPROACH

整えることが、美しいからだへの近道

カテコールアミンは、頑張って増やすものではありません。副腎を休ませ、神経系を整えることで、自然と機能が戻ってきます。

頑張るより、整える。
それが、40代以降のからだとの正しい付き合い方です。

からだが緊張状態のままでは、脂肪は燃えにくくなります。大切なのはまず神経系を整えて、からだを「安心」できる状態に戻すこと。

Mertasariの6weeksや3monthsでは、呼吸・ゆっくりした動き・胸郭へのアプローチ・ソマティックなワークを通じて神経系にアプローチし、自然と力が抜ける状態を作っていきます。

整えてから、燃やす。
この順番が、40代以降のからだにはとても大切です。

SEASONAL CARE

季節のケア|アーユルヴェーダ的・春の食べ方

  • 🌶 スパイスを使う——ジンジャー、ブラックペッパー、ターメリックでアグニ(消化の火)を温めて。
  • 🥗 軽く、温かく——重いもの・乳製品・揚げ物はカパを増やしやすいので、春は少し休憩を。
  • 昼をメインに——アグニが一番強い昼を、一日のメインの食事に。朝と夜は軽めに。
  • 🚶 食後は動く——食後10分のウォークやカーフレイズで、血糖値をゆるやかに保ちます。

そして、もうひとつ大切なこと。大人女性に見落とされがちなのが、疲労を残さないことが、老けないこと。

激しく動いて疲弊するより、
ゆるく動いて、翌日も軽やかでいられる。

それが、40代からの「うちからの健康美」だと思っています。

内側からの健康美を、一緒に。
Emi

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「寝ても疲れが取れない」「食事に気をつけているのに変わらない」——その理由、体の仕組みから紐解いていきます。

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寒い?!春は体にも「風が吹く」

からだのこと|東洋医学・アーユルヴェーダ

春に体が重くなるのは、あなたのせいじゃない

肝臓・神経系・季節のリズムから読む、春のからだ

春になると、なんとなく体が重い。
眠れない夜がある。
気持ちが落ち着かない。

それは、意志の弱さでも、気のせいでもありません。季節が変わるとき、体の中ではちゃんとした理由があります。

EASTERN MEDICINE

春に肝臓はフル稼働している

東洋医学では、春は「肝」の季節とされています。肝臓は解毒だけでなく、感情の処理、判断、計画、情報の整理——私たちが「頭を使う」と感じるほぼすべての働きに深く関わっています。

情報・判断・計画・感情処理……

これらはぜんぶ、肝臓の仕事。春は冬の間に溜まったものを排出しながら、新しい季節への準備をする時期。肝臓は静かに、でも全力で働いています。

アーユルヴェーダでは、春を「風(ヴァータ)が増す」季節と表現します。冷えと乾燥が交差するこの時期、神経系が敏感になりやすく、睡眠が浅くなったり、不安感が高まったりすることがあります。

なんとなく疲れているのに眠れない、そわそわして集中できない——そういう感覚があれば、体がサインを出しているのかもしれません。

SELF CARE

春のからだのための、4つのケア

難しいことは何もありません。内臓が少し休める環境を整えるだけで、体はちゃんと応えてくれます。

春ケア チェックリスト

  • 11時には眠る——肝臓が最もよく働く時間帯(23時〜1時)を眠って過ごす
  • 温めて、巡らせる——冷えは肝の働きを滞らせる。お白湯、湯たんぽ、軽い体動を
  • 苦味をとる——春菊、菜の花、ふきのとう。苦味は肝臓のデトックスを助ける
  • 深呼吸でリセット——呼吸は自律神経に直接働きかける。1日3回だけでも

TODAY

今朝、私が感じたこと

今日は睡眠不足で、重い体のまま目が覚めました。夜中まで仕事をしてしまった結果です。

でも、お白湯を飲んで、床に寝転んで、大腰筋とお尻をじわじわとほどいていくうちに——二時間後には、心がすっかり静かになっていました。

疲れていても、ほどけたら、元気になる。

それは特別なことではなく、体が本来持っている力を、引き出しているだけです。

忙しい日も、そうでない日も、同じように過ごせる余白を。春のこの時期だからこそ、内臓を休ませることがいちばんのセルフケアになります。

🌿

今日も、からだの声をほんの少しだけ聴いてみてください。

Emi|Mertasari Body Therapy

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「疲れているのに眠れない」「整えたいのに何から始めればいいか分からない」——そんな方のために、体の仕組みをやさしく紐解く8日間の無料メール講座を作りました。

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いい手はどこから来るのか

からだのこと|神経科学・触覚

いい手はどこから来るのか

——12年かけて気づいた、「いい手」の科学

マッサージを初めて習った日、全身から手へと走るあたたかさを感じた。

その瞬間から、「触れる」ということをとても不思議な気持ちで見ている。

その頃、ヨガを始めて15年ほど経っていた。施術を始めると、お客様から言われた。

「エミさんの手からは、何かが出ている」

バリ島で出会った日本由来のReiki——気を巡らせるヒーリング——も試してみた。するとそこでも、「すでに出ているよ」と言われた。

一体、何が出ているんだろう?

いい手をしている人を見つけては、その秘密を探り続けた。

この仕事を始めた頃、施術台の前に立つたびに「この人を元気にしたい!」と力みすぎていた。技術はある。でも施術が終わるたびにとっても疲れた。このままでは続けられない——その問いのまま、バリ島へ向かった。

12年かけて、解剖学と神経科学という視点でその仕組みを紐解き、ようやく言語化できた。だから今日、記しておきたいと思う。

— ある日の会話から

先日、ものづくりをされている方とお茶をしていて、そんな話になりました。手を使う仕事。技術はある。でも、何かが違う——そう感じている人は多いのではないでしょうか。

NEUROSCIENCE

母の手とプロの手

同じレシピでも、母が作るおにぎりはおいしい。同じ技術でも、ある人に触れてもらうと涙が出る。これは気のせいではなく、手が持つ情報の差です。

神経科学的には、触覚は単なる圧力情報ではありません。触れる側の内的状態——呼吸、筋緊張、注意の向き方——が皮膚の質感や圧の変化に現れ、受け手の自律神経に直接届きます。「安心する手」には、再現可能な理由があるのです。

BALI

12年かけて聞いた答え

バリ島でアーユルヴェーダの先生に出会いました。触れられるだけで自律神経が整い、頭が空白になる。その手を持つセラピストたちに何年も通い、ある日聞きました。

答えは「無」でした。

気持ちよくしてあげたい、うまくやりたい、この圧は合っているか——こうした思考や感情を、施術に入る瞬間に手放す。残るのは、深いところにある一本の意図だけ。「この人に良くなってほしい」という志。

これは瞑想の実践と構造的に同じです。雑念を手放し、クリアな集中を保つ。頭の中で毛糸が絡まった状態ではなく、晴れた青空のような広い注意。その状態で触れる手は、受け手の神経系に「安全」のシグナルを届けます。

PRACTICE

手は、内側を映す

技術は必要です。でも技術の土台に何があるか——それが、手の質を決める。

感情を消す必要はありません。不安も期待も、人間だから当然ある。ただ、本番に入ったら、それをいったん置いておく。その練習が、手を育て、疲労感も軽減します。

あなたの手は、あなたの内側を映しています。だから、手を磨くとは、内側を整えることでもある。

その答えにたどり着いてから、施術前の時間が変わりました。

完璧にととのえようとするのではなく、ただ、いまここに戻ってくる。息を整え、自分の重さを感じ、意図を一本に絞る。

手のことを考えているようで、これはほとんど、自分自身との対話です。

長く続けるほど、手はただそこに触れている。
深まっていく。相手に届くものになる——

そう信じながら、今日も一人一人を大切にセッションしています。

🌿

小原恵美(Emi Kohara)

ボディセラピスト/Mertasari Bodyworks 主宰
ヨガ指導20年、施術12年。解剖学・神経科学をベースに、自律神経と身体感覚へのアプローチを探求。触覚と内的状態の関係を紐解きながら、からだが本来持つ力を引き出すセッションとプログラムを提供しています。

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「手を磨くとは、内側を整えること」——これは施術者だけの話ではありません。自分の体の状態を知り、神経系を整えることは、すべての人の土台になります。

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Mertasari Bodyworks 小原恵美

26/4/4 満月の瞑想クラス

体を巡らせる
エネルギーの滞りをとりさる
手腕〜肩甲骨のリリースと、背中をひらく
立位での全身の活性
太陽礼拝チャクラの活性

プラナヤーマ
・フルヨギック+ウジャイケイチャリ
・バストゥリカ
・バジュロリムドラ
・ブラマリ
・ナディショダナ

マハムリトゥンジャヤマントラ 4回

サンカルパ

シェア サンカルパ、感想

4/4 MEtreatレッスンログ

肩こり・集中力の欠如・背中の張り
腰痛・股関節痛が気になる方へ

——

座位 — 腹圧を知る

腹圧とは何かを講義で整理し、座位のアサナで内側の感覚をゆっくり確認。
胸郭のカップリングモーションで、上半身の柔軟な連動を取り戻します。

四つ這い — 背中と骨盤を整える

背中・骨盤・腹圧の関係を体感。
キャットカウで背面を確認しながら、胸郭の背面下部を広げていきます。

壁 — 全身の関節をリリースする

骨盤・肋骨・前鋸筋を丁寧に調整。
足裏から股関節、肩・腋窩神経まで、全身の関節を一つひとつほぐしていきます。

立位 — 動作に統合する

脊椎を伸ばしながら立位へ。
コアサポートを軸に、スリャナマスカーラ・ハイランジ・ねじりへと動作に統合していきます。

呼吸が浅いと、なぜ疲れやすくなるのか

からだのこと|呼吸・自律神経

呼吸が浅いと、疲れやすくなる理由

——「ゆるめることは、止まることじゃない。」

忙しい日が続くと、なんとなく疲れが抜けない。しっかり寝ているのに、回復しきらない。

そんなとき、見落とされやすいのが 呼吸の質 です。

呼吸は、24時間ずっと続いている「いちばん身近なセルフケア」。でも、無意識に行われているからこそ、浅くなっていることに気づきにくいものです。

REASON 01

酸素が足りないと、エネルギーが作れない

私たちの体は、酸素を使ってエネルギーを作っています。呼吸が浅いと、体に取り込まれる酸素量が減り、細胞が十分に働けなくなります。

  • だるさ
  • 集中力の低下
  • 回復の遅れ

特に、脳は多くの酸素を必要とする臓器。呼吸が浅い状態が続くと、「なんとなくぼんやりする」「やる気が出ない」と感じやすくなります。

REASON 02

自律神経が「がんばりモード」から抜けにくくなる

呼吸は、自律神経と深くつながっています。浅く速い呼吸は、体を緊張モード(交感神経優位)に傾けます。

ずっと軽くアクセルを踏んだ状態

  • 眠りが浅い
  • 肩や首がこる
  • 気持ちが落ち着かない

一方で、ゆっくりした呼吸は回復モード(副交感神経)を助けます。回復力を高めるためには、「がんばる」だけでなく、ゆるめる時間も必要です。

REASON 03

横隔膜が動かないと、体がこわばる

深い呼吸では「横隔膜」という筋肉が上下に動きます。横隔膜が動くことで、肋骨まわり・背中・お腹・骨盤底が連動して動きます。

呼吸が浅くなると、この連動が少なくなり、体は少しずつ固まりやすくなります。

  • 姿勢が崩れやすい
  • 疲れやすい体の使い方になる
  • 回復に時間がかかる

REASON 04

呼吸は「神経の学習」にも関係している

最近のレッスンでもお伝えしていますが、回復はトレーニングではなく、神経学習の側面も大きいと言われています。

ゆっくりとした呼吸を感じる時間は「安全である」という情報を神経に伝えます。すると体は「力を抜いても大丈夫」と学習していきます。

がんばり続けなくても、パフォーマンスは保てる。その感覚が少しずつ育っていきます。

TODAY

今日できる、シンプルな整え方

まずは、1日1回だけでも大丈夫。

  • 背もたれに寄りかかる
  • みぞおち周りをやわらかくするイメージ
  • 4秒吸って、6秒吐く

呼吸は「変えよう」としすぎなくても、気づくだけで変化が始まるもの。

CLOSING

おわりに

疲れやすさは、気合い不足ではなく、体からのサインかもしれません。呼吸を整えることは特別なことではなく、日常の中でできるとても静かなセルフケアです。

ゆるめることは、止まることじゃない。

またしなやかに動き出すための準備。

そんな時間を、少しずつ増やしていけたらと思います。

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体と脳を整え、私の可能性をもう一度開く
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「しっかり寝ているのに、回復しきらない」——その理由、呼吸と神経系の仕組みから紐解いていきます。

脳神経科学と機能解剖学の視点から、なぜ疲れるのか・なぜ頑張りすぎてしまうのか・なぜ変わりたいのに動けないのか——体の反応の仕組みを、毎日5分のメールでやさしく紐解いていきます。短い音声ガイド付き。

「もっと鍛えなきゃ」の前に、まず今の体をちゃんと知ることから。

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Mertasari Bodyworks 小原恵美

俯瞰目線とは?体から育つ自己調整力

からだのこと|神経科学・身体感覚

メタ認知は「特別な能力」ではなく、体から育つ

身体感覚が整うと、自然と俯瞰する視点が生まれる

最近、レッスンや3monthsプログラムの中で「自分を俯瞰できるようになった」という声をよく聞きます。

  • イライラしていることに早く気づけた
  • 疲れていると分かり、早めに休めた
  • 以前なら頑張りすぎていた場面で、力を抜けた

こうした変化は、性格が変わったわけではなく、身体の感覚が育ったことによって起こる変化です。

BODY SENSES

私たちの体には、主に3つの感覚があります

01

内受容感覚(interoception)

体の内側の状態を感じる感覚
例:空腹、眠気、疲労、呼吸の浅さ

→ 低下すると 疲れているのに気づかず、無理を続けてしまう

02

固有受容感覚(proprioception)

体の位置や動きを感じる感覚
例:姿勢、重心、関節の角度

→ 低下すると 動きづらさや違和感が増える

03

外受容感覚(exteroception)

外の世界を感じる感覚
例:音、光、触覚

→ 低下すると 周囲の変化に気づきにくくなる

これらの感覚が協力し合うことで安心感が生まれ、自然と「俯瞰する視点(メタ認知)」が育っていきます。

つまり

メタ認知は「考えて身につける」ものだけでなく、感じる力が整うことで自然に現れるものでもあります。

APPROACH

ヨガやボディワークでは

  • 呼吸を感じる
  • 皮膚の感覚に注意を向ける
  • 小さな動きを丁寧に行う

こうしたシンプルなことを繰り返すことで、思考より先に体が「ちょうどいい状態」を思い出してくれるようになります。

その結果——

  • 頑張りすぎない選択ができる
  • 回復が早くなる
  • 感情に飲み込まれにくくなる

大きく変えようとしなくても、
小さな感覚の変化が、日常を変えていきます。

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「自分を俯瞰できるようになりたい」——その変化は、考え方を変えることからではなく、体の感覚を育てることから始まります。

脳神経科学と機能解剖学の視点から、なぜ疲れるのか・なぜ頑張りすぎてしまうのか・なぜ変わりたいのに動けないのか——体の反応の仕組みを、毎日5分のメールでやさしく紐解いていきます。短い音声ガイド付き。

「もっと鍛えなきゃ」の前に、まず今の体をちゃんと知ることから。

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