痛みとトラウマ ― 体が覚えている記憶

はじめに

こんばんは、Emiです。

東京は冷たい雨が降り、秋の空気がすっかり深まりましたね。どうぞ首元を温かくしてお過ごしください。

先日、メルタサリのセッションで「痛みを手放す」体験をされた方がいらっしゃいました。

お二人とも口をそろえておっしゃったのは、「自分を受け入れていいんだと思えた」という言葉。

その静かな一言の中に、深い自己への愛と解放の瞬間を感じました。


本文

私たちは誰でも、心や体の奥に小さな“緊張の記憶”を抱えています。

トラウマとは、出来事そのものではなく、「その時に体がどう感じたか」という感覚の記録。

頭では「もう大丈夫」と思っていても、体はまだ過去を生きていることがあります。

たとえば、原因のわからない痛みや不安、繰り返すこわばり。

それらは、体が「危険がないか」と警戒し続けているサインかもしれません。

その脳の扁桃体〜海馬、前頭部の脳の回路の”バグ”によって、

自律神経が過敏になり、筋肉の緊張や浅い呼吸、慢性的な疲労となって現れるのです。

癒しとは、過去を消すことではなく、体が「今は安全」と感じられるようになること。

ヨガの呼吸や、マッサージの温かい手のひら、香りや音の心地よさ。

それらは神経に“安心”を伝える小さな合図です。

セッション中に涙がこぼれるのは、体がようやく「もう大丈夫」と思い出す瞬間なのです。

想いを手放すことは、大切なものまで失うことではありません。

本当に大事なことを心から大切にできるようになる――

その自分が自分を深く受け入れることが、癒しの本質なのだと思います。


おわりに

痛みを通して体の声に耳を傾けることは、“自分と再びつながる旅”。

体の奥に残っていた小さな緊張がやさしくほどけていくとき、

人はようやく、自分をまるごと受け入れることができます。

癒すのは、誰かではなく自分自身。

私はこれからも、その人の中に眠る“回復の力”を信じ、

体が安心を取り戻していくプロセスにそっと寄り添っていきたいと思います。

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