
年齢とともに変わる体。だからこそ、やさしく整える習慣を
私たちの体を支える筋力は、実は20歳ごろから少しずつ低下し始めます。
まだまだ体や肌にはハリがあり、エネルギーも十分にある時期ですが、
社会に出て、責任ある立場や新しい環境に飛び込むストレスの多い年代でもあります。
30代になると、これまでとは違った疲れを感じやすくなり、
下腹部や二の腕など、これまで気にならなかった部分に脂肪がつきやすくなるかもしれません。
40代になると、疲れは見た目にも現れはじめます。
姿勢の崩れ、肌のハリの変化…。
この時期には、体をケアしている人とそうでない人の差が徐々に大きくなっていきます。
疲れが取れにくくなったり、気づかぬうちに無理を重ねてしまった結果、
後から不調となって現れることも。
そして50代。
日々のクセや疲れが「痛み」となって体に現れ始める頃です。
女性にとっては、閉経によってホルモンバランスが大きく変わり、
骨の密度や肌の状態など、体の組織そのものにも変化が生まれます。
60代になる頃には、これまでの姿勢や生活習慣、
仕事での体の使い方、そして日々のケアの有無が、
姿勢や表情、肌つやにまであらわれてきます。
この時期からは、それらが「生活習慣病」というかたちで表面化してくることもあるかもしれません。
健康と美しさは「やさしい習慣」から
アーユルヴェーダでは、
ー体力の50%くらいの運動を、毎日心地よく続けることーが
健康や美容にとって理想的だとされています。
激しい運動で体に鞭を打つよりも、
自分の体に合ったやり方で、無理なく継続することが大切。
また、体の仕組みを知らないまま自己流のダイエットやエクササイズを行うと、
筋肉が硬くなったり、必要以上に力んでしまったり、
かえって太りやすくなったり、コリやハリを招くこともあります。
「感じて動く」ことで、自分の内側とつながる
体を感じながら動かすことで、
心地よさの中に、自分の思考のクセや価値観にも気づいていくことができます。
「こうしなきゃ」ではなく、
「今、これが気持ちいい」と思えることを少しずつ重ねていく。
それが、年齢を重ねても、自分らしくしなやかに生きる土台になります。